校章

 緑ゆたかな大自然の中で、たくましく躍進を続ける毛呂山町は、もと毛呂・山根・川角の三村が合併した町であり、かつては吾妻鏡に名を残す毛呂氏の活躍した舞台、さらに歴史をさかのぼれば、由緒正しい式内社の鎮座する地である。ここに今も伝わる「流鏑馬」は日本最古ともいわれている。この流鏑馬の「矢」をもって、本校の象徴として用いた。矢羽根の三本の筋は、本校の教育であり方即ち、地域・学校・父兄の三位一体をあらわし、個性開発・協力・社会的寄与の三大目標を示すものであり、かつ、また、三村統合を意味している。
ひきしぼった矢が、未来に向かって真直ぐに飛んでゆくよう切なる願いが、そこには秘められている。

(図案は、当時坂戸高校美術担当、佐藤芳子先生の作品)

校章をデザインして

佐藤 芳子

 合併されるとは云え、県立毛呂山高校がここで閉校されてしまうということは卒業生にとっては残念なことですね。私が卒業した東京教育大学もなくなってしまいましたから母校が消滅した気持ちはよくわかります。
先日、大塚茗荷谷の跡地に行ってみました。情熱を持って友人達と語り、制作した、また夫との出会いの場にもなったあの校舎やアトリエは影も形もなく、広い敷地は樹木が植えられ公園となり「占春園」という古池のみがあの頃の名残を留めて静まりかえっていました。
でも青春の記憶はいくつになっても蘇ってくるものです。卒業生の皆様、毛呂山高校での思い出は永遠の宝となって貴方の支えとなるでしょう。
校章は、その昔、古武士が一生懸命頑張っていた歴史ある郷土の「誇り高さ」のイメージと、柚子の色の「あたたかさ」をしたものでした。貴方の毛呂山高校の思い出のシンボルとして、永く心に留めておいていただければうれしいです。

30年記念誌「矢羽根」より