ホームルーム合宿

 ホームルーム合宿は開設準備期間中に構想がねられ、本校の将来の一つの特徴として重要な役割を果たすことをねらいとして計画が立てられたものである。

 生徒の実態を早い機会に把握し、指導方針の作成に具体的な資料とすると共に、生徒同志が親睦を深めることは大切なことである。

 目標として次の項目が掲げられている。

  (1) 宿泊生活を通して生徒の生活を知る。

  (2) 規則正しい生活の基盤を築く。

  (3) 生徒間の親睦を深めさせる。

  (4) 仕事を割り当て、責任を持って遂行させる。

  (5) 施設・設備の利用を適確にさせる。

「毛呂山高校の一年 〜 初年度の記録 〜」より

 ホームルーム合宿については、団体生活を苦手とする生徒が相変わらず後をたたない今日、大切な行事であり益々重要度が増している。近年とみに実施校が増えている。本校においては創立初期の頃は校外で実施され、合宿棟が出来てからは校内で実施し効果をあげてきた。

 今年も例年通り、新入生を対象に4月の中旬から2クラスずつ1泊2日で計6日間行った。これまでと違うところは、これまでは初日は午前中授業、午後入所であったが少し物足りない感があった。それに対して今年からは朝から合宿に入る計画を立てることができた。準備段階としては学年末において新一年の職員が決まった段階から始め、4月最初の職員会議で諒承を得て、ホームルーム合宿係2名を選び何回も学年会議を開きながら実施要項を作成した。実施要項には、ここでは細かく記すスペースはないが、目的、期日、宿泊場所、費用、担当職員注意事項等を記載して万全を図った。前述した通り、今年は午前中からホームルーム合宿に入れたので、鎌北湖ハイキング・フィールドアスレチック等行えたので生徒にとって体験豊かな1日となったことであろう。

 以下日程を載せる。

第1日 8:35 登校・SHR(ショートホームルーム)

    8:45 入所のつどい (格技場)

    9:15 入所・準備

    9:30 朝礼台前集合 (グランド)

    9:40 鎌北湖へ出発

    11:30 鎌北湖到着 昼食

    12:10 フィールドアスレチック

    13:15 広場集合

    13:30 学校到着 入浴

    17:00 球技大会選手決定

         (夕食準備)

    18:00 夕食 (食堂)

    19:00 学習会 (英・数 各30分)

         担任個別面談

    20:00 レクリエーション (肝試し)

    21:30 就寝準備

    22:00 消灯

第2日 6:30 起床、寝具格納、洗面

    7:00 体操 (格技場)

    7:30 朝食 (食堂)

    8:30 移動

    8:45 校歌練習 (音楽室)

    9:25 球技大会 男子:サッカー  女子:バレーボール

    12:00 昼食 (合宿所)

    13:00 清掃

    13:30 作文

    14:10 退所のつどい (格技場)

    14:40 解散

 なお1日目の夜の肝試しはこの学年初めての企画で、半毎に合宿所を出て5階の視聴覚室まで行き、そこでカードをもらい戻ってくる遊びで好評であった。

 このようにまだ知り始めたもの同志で泊まりながら2日間も過ごすと、若者同志すぐ仲良くなれ、ホームルームの団結と協調を図らせることも出来た。今回の合宿は雨にも降られずに恵まれた日程を贈ることが出来た。

「創立10周年記念誌」 より